DETARAME THOUGHTS

NO MUSIC NO LIFEな一般男性による音楽雑談

2020年 上半期ベスト20(楽曲編)

f:id:detaramesounds:20200705145356j:plain
 

アルバム・ミニアルバム編はこちら

 

アルバム編にランクインしたアーティストももちろんいるが、アルバムではなくとも強烈なインパクトを残すシングルをリリースしたアーティストも多くいる。

 

 

20位:NOCTURNAL BLOODLUST「Life is Once」

Life is Once

Life is Once

  • NOCTURNAL BLOODLUST
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
ここ2年で本当に色々あったし、今もモヤモヤした気持ちはあるが、とりあえずかっこいい曲を再び書いてくれてありがたい。公式ディスコグラフィーから迷作『UNLEASH』が消えているが、それでいいと思う。ここから持ち直してくれることを祈る。とりあえず新ギタリストの詳細が早く知りたい。 

 

19位:赤い公園絶対零度

絶対零度

絶対零度

  • provided courtesy of iTunes

 

シンプルにサビが大好き。全体的にダークでオシャレな雰囲気があるが、サビでどこか浮遊感があるノリの良いテンポ感になるのが良い。この曲がきっかけで赤い公園を掘り下げていった。
 

18位:MAKE MY DAY「Wake Up (feat Io & Kagura from Broken By The Scream)」

Wake Up feat Io & Kagura

Wake Up feat Io & Kagura

  • MAKE MY DAY
  • ロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

爆速で疾走するメタルコア。ベタではあるが、かっこいいのは確か。ブレイクダウンにスクリーム系アイドルBroken By The Screamの野月平イオと雲林院カグラが参加しているのが非常に面白い。アイドルが普通にフィーチャリング対象として扱われる時代が来たのはシンプルにいいこと。

 

17位:代代代「ボロノイズ」 

ボロノイズ

ボロノイズ

  • 代代代
  • ポップ
  • provided courtesy of iTunes

ツイッターで音楽マニアがざわついていたのをきっかけに聴いてみたアイドル。この曲が収録されているアルバムを聴いた感じだと、ノイズやシューゲイザー、インダストリアルを大幅に取り入れている、かなり攻めたサウンドだと思った。そのアルバムの中でも異彩を放つのがこの「ボロノイズ」。なんと13分40秒もあるのだ。さまざまな電子音が時に煩く、時に静かに交錯し、メンバーのヴォーカルももはや楽器と同等の扱い。一般受けはまずしないだろうが、マニアックな音楽ファンには確実に刺さるし、すでに刺さっていると思う。気軽には聴けないが、凄い曲なのは確か。 

 

16位:SUSHIBOYS「超おうち時間」

ステイホームにインスパイアされ、家にある家具や道具からサンプリングした音を使って作ったトラックに歌を乗っけている。SUSHIBOYSならではのシュールさと、シンプルにこの手法でここまで高クオリティのものを完成させることができる凄さ。その2重の意味で好き。

こちらのメイキング映像を見ると凄さが解る(面白さも倍増)

 

15位:Paledusk「HAPPY TALK」 

HAPPY TALK

HAPPY TALK

  • Paledusk
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

トラップにヒップホップにメタルコア、そしてその他さまざまなスタイルのヘヴィネスを盛り込んだカオティックな曲。カオティックだが、洗練されているというか"頭がいい"印象を受ける。これからの日本のシーンを引っ張っていくバンドの一つになると思う。イントロのヒップホップのパートが個人的にはSUSHIBOYSのサンテナの声に似ている気がする。

 

14位:lynch.「DON'T GIVE UP」 

OVERCOME THE VIRUS

OVERCOME THE VIRUS

  • 発売日: 2020/05/13
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
DON’T GIVE UP

DON’T GIVE UP

  • provided courtesy of iTunes

コロナ騒動を受け急遽ライヴハウス支援のために制作されたシングル『OVERCOME THE VIRUS』に収録されている1曲。lynch.流のポジティブなメッセージが込められた安定のパンチが強い曲。このシングルから発生する収益(サブスク、配信購入、通販から)はすべて"lynch.がいままで出演したことのあるすべてのライヴハウス"へと寄付されるので、たとえファンじゃなくても買ったり、サブスクで聴いてみてほしい。

 

通販はこちら:https://shadows.lynch.jp/overcomethevirus

 

13位:Crossfaith「None of Your Business (feat. Jin Dogg)」

None of Your Business (feat. Jin Dogg)

None of Your Business (feat. Jin Dogg)

  • provided courtesy of iTunes

CrossfaithとJin Doggの相性が抜群。この曲は完全にJin Doggのパートが一番の目玉。彼の少々かすれ気味の声が絶妙にかっこいい。こういう形でラッパーとバンドがコラボするのは90年代の洋楽によく見られたが、改めて流行ってほしい。 

 

12位:MUCC「スーパーヒーロー」

スーパーヒーロー

スーパーヒーロー

  • MUCC
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

他界した逹瑯の父親について書かれた曲。昔のMUCCならただただ悲しみに暮れ、絶望へ堕ちるような歌詞と曲調だっただろうが、精神的に成長した今の彼らの死生観が見れる名曲。死を"ポジティブ"に描いていて、曲調も明るい。それが逆に涙を誘う。ラストの逹瑯の語りは特に素晴らしく、しばらくは涙なしに聴けなかった。

 

11位:DEXCORE「DRAGOUT.」

DRAGOUT.

DRAGOUT.

  • dexcore
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
この曲を聴いた時に、その電子音やグリッチ的な音像にニヤリとした。国外ならCode Orange、国内ならPaleduskらと共に、個人的にはヘヴィミュージックの最新系を提示しているバンドだと思ったし、そういうバンドがV系シーンからも登場しているのが非常に嬉しい。

 

10位:MUCC「CRACK」 

CRACK

CRACK

  • MUCC
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ゴリゴリな7弦ギターのヘヴィ・リフ、そして畳み掛けるような曲の展開、昨今のご時世を想起させるダークでシニカルな歌詞。 『朽木の灯』(2004年)や『是空』(2003年)の頃のMUCCの正当進化と呼べる凄まじい破壊力を持った曲。いつになるのか解らないが、早くこの曲を生で聴きたい。

 

9位:lynch.ULTIMA」 

ULTIMA

ULTIMA

  • provided courtesy of iTunes

美しいピアノの旋律に幻想的な女性ヴォーカルが絡むイントロから引き込まれる。そこにシンプルだがドライヴ感のある力強いギターリフが入り、曲を牽引する。近年のlynch.のヘヴィネスの主軸にあるメタルコアから一歩離れたことで新しさを感じさせてくれた曲。

 

8位:Survive Said The Prophet「Calm:Unison」 

Calm:Unison

Calm:Unison

  • Survive Said The Prophet
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

彼らのサウンドの主軸はヘヴィネスではない。ヘヴィな楽曲もたまにしか作らない。基本的にはオシャレでキャッチーなロック・バンドだ。だからこそ、この曲みたいなヘヴィな曲をたまに作ると凄まじいものが出来上がる。ブレイクダウンの強烈なシャウトはベースのYudaiではなく、クリーンを普段メインに歌っているYoshによるものに聴こえるが実際のところどうなんだろう。。。?ヘヴィだが、彼ららしい"オシャレさ"は損なわれてないため、アルバムにも違和感なく溶け込んでいる。

 

7位:PassCode「Seize Approaching BRAND NEW ERA」

Seize Approaching BRAND NEW ERA

Seize Approaching BRAND NEW ERA

  • provided courtesy of iTunes

最新シングルのカップリング曲。目新しくは無いが、いままでの彼女たちのサウンドを引き続きより高レベルに磨いている印象。今田夢菜のシャウトがより自然な役割を担っていると思うし、メンバーの歌唱もより流暢になってきていると思う。サビは狂喜乱舞という言葉が似合うし、ライヴ映えするであろうことが容易に想像できる。

 

6位:NEMOPHILA「OIRAN」

OIRAN

OIRAN

  • NEMOPHILA
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Mary's BloodのSaki (Gt)とYouTube上のドラムカバーなどで有名なむらたたむを中心に結成された女性5人組メタルバンド。ある種のスーパーグループと言えるが、個人的には本格的に続けてほしいバンドだ。ヴォーカルのMayuのハスキーボイスは非常に魅力的だし、日本の女性メタル(ラウド系ではなく)においては珍しくシャウトやスクリームもこなせるという素晴らしい逸材だと思う。この曲は特にアグレッシヴで、彼女の声の魅力が存分に体感できる。

 

5位:SiM「SAND CASTLE (feat. あっこゴリラ)」

SAND CASTLE (feat. あっこゴリラ)

SAND CASTLE (feat. あっこゴリラ)

  • SiM
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

SiMの十八番であるラウド+レゲェというコンビネーションにあっこゴリラのラップが相性良く合わさっていて素晴らしく癖になる。全体的にどこか陽気な浮遊感があるが、それが逆に一周回ってシニカルに思えてくる不思議な曲。めちゃくちゃ耳に残る。

 

4位:ザアザア「ホラー」

ホラー

ホラー

  • ザアザア
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

存在はずっと気になっていたバンド。たまたま目にしたこのシングルのアー写インパクトが凄まじく、検索したら一発でハマった曲。ヘヴィではあるが、どこか気怠げなヴォーカルとの対比が癖になる。MVもシュールで面白い。

 

3位:キズ「地獄」

地獄

地獄

  • キズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

こちらも以前から気になっていたバンドで、MUCC目当てに買った雑誌にインタビューが掲載されていたのがきっかけに聴いてみたらドストライク。来夢のハイトーン気味なヴォーカルが独特で癖になるし、バンド全体の演奏力が非常に高い。ヘヴィではあるが、所謂V系ラウド的な方向性とはまた違ったスタイルとなっているのが評価できる。この曲に関しては恐れずにコロナ影響下での世界情勢を堂々と皮肉っているのが素晴らしい。インタビューを読む限りでも来夢は非常に強い信念を持った人のようなので、安心して今後に期待できるバンドだと思う。

 

2位:Bring Me The Horizon「Parasite Eve」

Parasite Eve

Parasite Eve

  • Bring Me The Horizon
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

昨年リリースした「Ludens」もそうだったが、最新の彼らはかつて捨てたヘヴィネスを、近年極めてきたポップセンスに新たな形で組み込んでいる。もはやラウドやポップとは形容できない"何か"だ。シンプルではあるが、まさか2020年にBMTHの楽曲でブレイクダウンが聴けるとは1年前なら誰も予想しなかっただろう。最近の彼らは最新鋭どころか時代の先を行っている、もしくは時代を作っているとすら言えるようなオリジナリティを発揮している。

 

1位:MUCC「海月」

海月

海月

  • MUCC
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ヘヴィなバンドサウンドに怪しく絡む幻想的なピアノ。Aメロで登場する逹瑯の今までにない歌唱スタイル。どちらもMUCCにとって新たな要素だ。そこに彼らの代名詞である歌謡曲要素が組み込まれる。最新アルバムの中で個人的に一番"新境地"を感じた曲。それを感じた時、非常に嬉しかった。なぜかと言うと、大好きなバンドが15枚目のアルバムであっても今もなお進化を続けていて、進化を恐れていないことを実感できたからだ。「海月」はそれを一番証明している曲だと思う。

 

番外編:私立恵比寿中学「ジャンプ」

ジャンプ

ジャンプ

  • provided courtesy of iTunes

アルバムのランキング同様、昨年末の曲なのでランキングからは除外したが、今年に入ってアルバム『playlist』、特にこの曲がきっかけでズブズブとエビ中ファンになっていった。イロモノだと勝手に思っていたエビ中がここまで壮大でかっこいい曲を歌っているというギャップに見事にやられ、今ではFC会員。個人的には今年を象徴する曲の一つ。8月に新曲が出る予定なので、楽しみだ。

 

 

まとめ

1. MUCC「海月」
2. Bring Me The Horizon「Parasite Eve」
3. キズ「地獄」
4. ザアザア「ホラー」
5. SiM「SAND CASTLE (feat. あっこゴリラ)」
6. NEMOPHILA「OIRAN」
7. PassCode「Seize Approaching BRAND NEW ERA」
8. Survive Said The Prophet「Calm:Unison」
9. lynch.ULTIMA
10. MUCC「CRACK」
11. DEXCORE「DRAGOUT.」
12. MUCC「スーパーヒーロー」
13. Crossfaith「None of Your Business (feat. Jin Dogg)」
14. lynch.「DON’T GIVE UP」
15. Paledusk「HAPPY TALK
16. SUSHIBOYS「超おうち時間」
17. 代代代「ボロノイズ」
18. MAKE MY DAY「Wake Up (feat. Io & Kagura from Broken By The Scream)」
19. 赤い公園絶対零度
20. NOCTURNAL BLOODLUST「Life is Once」

番外編 - 私立恵比寿中学「ジャンプ」